医療機関では鎮痛剤のほか、ヒアルロン酸の注射などで痛みに対処します

負担部分に骨が過剰形成されます 人間の関節軟骨は、本来、ちょっとやそっとの体重をかけても磨耗しない構造をしていますが、平均寿命が80歳代になり、栄養のある食事で昔よりも平均体重も重くなった今日の日本人は65歳で85%、80歳になると100%の人に膝関節の磨耗がみとめられています。

磨耗があるからといって、即痛みにつながるわけではなく、実際に日常生活に支障をきたすレベルの痛みを訴え射る人はそのうちの10%以下で、恒例になって体重が減り、過酷な運動などで膝への負担も減るにしたがい、痛みが減ることもあります。

膝関節の軟骨が磨り減る病気を「変形性膝関節症」といい、正座をたもつがの難しくなったり、階段の上り下りがつらくなったり、歩き始めに痛みが出るなどの症状が現れます。

日本人の体型は「O脚」の傾向にあるため、膝の内側の関節軟骨に負担がかかって、磨耗が起こる人が変形膝干渉の患者さんの大半を占めています。軟骨が磨り減ると、本来は関節のぐらつきを防ぐために備わっている「骨棘」と呼ばれる部分が靭帯を圧迫してしまうため、痛みがでてくるのです。治療しないまま症状を放置していると、O脚が進むだけでなく、関節の動かせる範囲が段々と狭くなり、痛みも増してきます。

変形性膝関節症への対処法としては、膝への負担を和らげるために、太っている人は減量を、高齢者の場合は杖を使用する、などが挙げられます。膝を温めることも有用ですので、サポーターが使用されることもあります。また、下肢を強制的に「O脚」から「X脚」へと矯正するための「足底板(そくていばん)」を靴に入れることも有用です。

医療機関では痛み止めのほか、関節の動きを滑らかにしている関節液の成分「ヒアルロン酸」を関節の中に直接注射するなどの治療法がとられます。注射は1ヶ月くらいで5本程度の治療で効果が認められますが、効果がない場合には脛骨を切断してO脚を治す、あるいは人工関節と交換するなどの手術が行われることもあります。

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